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大腸がん検診

大腸がん検診の必要性

大腸がんは、大腸(結腸、直腸、肛門)に発生するがんです。
便が長い間貯留しているS状結腸と直腸にがんができやすいと言われています。
大腸がんは、男女ともに罹患率の多いがんとなっていますが、初期症状に乏しいため進行してから発見されることが多く、がんの種類別死亡数でも男性は 2 位、女性は 1 位(2021 年統計)となっています。
原因として、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与しており、運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒なども上げられています。また、家族歴がある方はリスクが増加します。
しかし、大腸がんは早期発見によって根治できる病気です。40 歳を過ぎたらまずは便潜血検査(検便)を定期的に受けましょう。また、肛門からの出血があり診察の結果、痔核(いぼ痔)が認められそこから出血しているからといって、大腸に何も無いという保証は全く無いのです。出血や下腹部痛、お腹の張り、便通異常等の症状がある場合は大腸の精密検査(大腸カメラ)を受けておいた方がより安心出来ると思います。少しでも気になる症状があれば、当院を受診し、いつでもご相談ください。

担当医師

Kuwai Toshio
桑井 寿雄

<略歴>

1995年 広島大学医学部 卒業
1995年 広島大学病院 第1内科 入局
2015年 呉医療センター・中国がんセンター
2015年 消化器内科内視鏡センター長
2024年 広島大学病院消化器内視鏡医学講座 教授

<所属学会等>

・日本内科学会[専門医]
・日本消化器病学会[専門医][指導医]
・日本消化器内視鏡学会[専門医][指導医]

※検査は毎週水曜日、日本消化器内視鏡学会専門医の非常勤医師が担当いたします。

大腸がん検診の流れ

※良性の病変と診断された場合には、主治医の指示に従ってください。

便潜血検査(検便)

大腸にできたがんが便とこすれて血液が混じることがあります。排出された便の中に血液の反応があるかどうかを調べ、出血がないかどう かを確かめる検査です。出血があったからといってがんだというわけではありませんが、身体のどこで、どんな理由で出血が起きているの か調べるため、陽性の場合は精密検査(大腸カメラ)が必要になります。

*費用
広島市の受診券を持っている人・・・自己負担金 400 円

~広島市のがん検診受診券について~
受診券のない方で、職場でがん検診を受ける機会のない方は、お住まいの区の保健センターに申し込むと送ってもらえるように なります。
対象者:年度末に 40 歳以上の方 (詳しくは保健センターへお問い合わせください)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸がんの多くは大腸ポリープから発生するため、大腸ポリープを切除することで大腸がんは予防できます(1cm 以上になると癌化のリスクが高くなります)。当院では大腸ポリープが認められた場合、その場でポリープ切除術をさせて頂くことがあります。
また、大腸カメラは、大腸を直接観察して病気を診断出来る検査で、潰瘍性大腸炎、クローン病等の炎症性腸疾患の早期発見も可能です。

*次のような症状がある方はご相談ください

✅血便や下血がある ✅便潜血検査で陽性だった
✅便に血が付いている ✅大腸ポリープ切除歴がある
✅便に粘膜が付着していた ✅血縁者に大腸がんを患った方がいる
✅便通異常(便秘、下痢、便が細くなったなど) ✅貧血がある
✅お腹の張りや腹痛がある  

*費用

  3 割負担の場合
大腸カメラのみ 7000~9000 円程度
大腸カメラ+病理組織検査(生検) 13000~15000 円程度
ポリープ切除 20000~30000 円程度
※ポリープの数・大きさにより異なります

※保険診療の対象者は、なんらかの症状があり、医師が“検査が必要”と判断した場合に限られます。

 

*大腸内視鏡検査の流れ

検査の流れ、注意事項等について、詳しくはこちらをご覧ください。
>>大腸内視鏡検査を受けられる方へ